私ははらぺこあおむしよりもこっちの方が好きです。
あのイモムシがちょっと苦手だというのと、なんというかオチの不思議な感じが好きだからです。
今回は有名な遊び絵本、『パパ、お月さまとって!』を紹介します!
【合わせて読みたい】
娘にお月様取ってと頼まれたら?
3,4歳のころエリック・カールさんに娘が
『パパ、あのお月さまとって!』
そう言ったのがこの絵本をつくったきっかけだったみたいです。
月の大きさとか月への距離とか説明したけれどわからなかった娘に、作ったのがこの絵本だったみたいです。
そのためかこの絵本はどこかクールでシュールで遊び心にあふれています
遊び絵本
はらぺこあおむしより
エリック・カールさんと言えば『はらぺこあおむし』で有名な遊び絵です。
あおむしがどんどん食べ物をもりもりと食べた穴が次のページにつながっていてわくわくします。
そして最後に大きなちょうちょになって、つばさを広げるシーン。
なんだかよく分からない感動につつまれたおぼえがあります!
今回はそういうギミックではないのですが大きく二つのギミックがありました。
1:長~いはしご
月までとどく長~いはしごを見開きをさらに開いて表現してます。
見たとき大笑いしました。
これは実際にやってみてほしい。
見開きのページいっぱいでは足りなくて、さらにさらに長いはしごです。
笑い終えた後で、お月さまとってと言われた後ですぐにやったパパの行動がこれかぁっとうなります。娘のための全力がうまく表現されてまた笑えました。
最高のシュールギャグです!
2:お月さま
表紙にもあるちょっとニヒルな感じのほほえみを浮かべたお月さま。
これがパパの長ーいはしごで近づいてみるとそれはそれは大きいこと。
なんだこれはってくらい大きくてパパが娘に与えようとしているものの大きさが上手に表現されていました。
これも絵本をめくって広げて欲しいです!
本当に大きくて静かで威厳に満ちています。
そしてお月さまも娘の願いをかなえるためにもう少ししたら小さくなるから取りにきてくれというやさしさ。
シュールで不思議なやさしい世界です!
ラスト
大きなお月さまは、だんだん小さくなり、家に連れて帰れるくらいに小さくなりました。
その小さくなったお月様と娘は大喜びで遊びました。
そうしたらいつの間にかお月さまは消えてしまいました。
娘はおどろきましたが、ある晩空に小さなお月さまを見つけました。
お月さまは日に日に…
大きく、大きく、大きくなりました!
お月さまのドアップなほほえみで終わります。
なんだそれと思いましたが、不思議と感動しました。
月の大きさと、月の満ち欠けを上手に使っているなぁと思いました。
最初から最後まで不敵な笑みを浮かべているお月さまはやっぱりさすがでした。
絵本を閉じたあとのよいんがすごく好きな絵本です。
月の不思議さ、不気味さ、静けさ、偉大さを上手に書けているなぁってすごいって思います。
よければ図書館ででも手に取って読んでみてください!