1巻が発売された時から題名と、その表紙が気になっていたマンガです。
どうやら怪獣が主人公のマンガらしい…
気になっていたのですが出オチかなぁっと思って手を出していませんでした。
でもどうやらおもしろいようだという評判を聞いて、冊数もまだあまりでていなかったのでAmazonでまとめ買いして読んでみました!
以下怪獣8号のネタバレを含みます。
【合わせて読みたい】
怪獣8号を一言で表すと
一撃の爽快感。
もう少し言葉を重ねるなら主人公が怪獣になる変身物のストーリーです。
主人公が30代というジャンプにしては珍しい年齢でありながら、そんなことどうでも良くなるほどに一撃の爽快感が凄まじいです。
主人公は怪獣に寄生されて、怪獣になってしまいます。
その力を使いながら同じく怪獣と戦うというデビルマンと同じ設定なのに、なんだこの爽快感はと思います!
主人公が裏表なくて真っ直ぐなので嫌味がないからだと思います。
強大な力を得たことへの苦悩とかが全くありません。
元々主人公は夢破れたことで、鬱屈を抱えており、怪獣退治のプロを目指そうとしていて、年齢制限ギリギリで、後輩からバカにされて…
という環境なのですが、周りの人間が良かったためか、そのことで人を恨んだりしません。逆に自分の不甲斐なさを握りしめて努力するような人間です。
それは力を手に入れても変わりなくて、怪獣退治のプロを目指しながら、とんでもない怪獣の力を抱えている。
その力を人助けに使うなら躊躇わないが、自分の野望を達成するためには決して使わない。
典型的な少年漫画の主人公です。
だから逆に30代の苦味とか酸味みたいなものはこのマンガにはないです。
そこはちょっと惜しい気がします。
ただだからこそ、人を助けるために放たれるその一撃は巨大な怪獣を貫いて天まで届きます。
このマンガは本当に怪獣(主人公)が出ると安心します。
子供の頃の最強を絵に描いたような主人公です!
ダブルヒロイン制
この作品ヒロインが2人います。
主人公がおっさんで、ヒロインが2人いて反感をもたれそうですが、あんまり反感は抱きませんでした。
というかおっさんが1番青春しすぎていて、おっさん感は最初の頃しかありません。
そして真っ直ぐすぎるおっさんなので、多分くっつく時もすんなり決まるでしょう。
どちらも戦うヒロインで、黒髪と金髪、ライフル(遠距離)と斧(近距離)、物静かとウルサイと対比が綺麗になされています。
両方魅力的なヒロインなので、主人公が鈍感で恋心に気づかないとかいう展開を想像してます!
怪獣の力を使って戦う
怪獣から日本を守る防衛隊のこのスーツ、これも実は怪獣の繊維を使って作られています。
だからある意味怪獣の力を使っているのは主人公だけではないわけです。
作中の強力な武器や防具はほとんど全て怪獣から作られています。
実は主人公が1番追い込まれるのは怪獣ではなくて、強力な怪獣を武具として身につけた防衛隊の人間と戦った時だったりします。
怪獣にも強力なやつはいるのですが、まだまだ主人公を脅かすほどの怪獣は出ていません。
逆に人間に苦しめられるんだぁって展開に驚きました。
『この人に?』と言う展開でボコボコにされます!
怪獣8号まとめ
頭空っぽにしてサクッと読めるマンガです。
チェーンソーマンより酷くわかりやすいです。
主人公に好感が持てるし、異常な力を持ちながらも真っ直ぐで、その後も努力を惜しまないので嫌味がありません。
何よりもそんな主人公の放つ一撃に気持ちよくなれます。
冊数があまり出ていないのでまず1巻手に取ってみてください!