仕方ない。買うかと思って買った一冊です。
今までずっと買ってきたマンガだし、作者が逝去されてどのようにたたむのか見たかったからでもあります。
それでも冬のお風呂に入る前のように、何度も買うのをためらって、世界観をぶちこわされていたら、ぬるい展開でまとめられていたらどうしようって、嫌な予感がしてしばらく読めませんでした。
結論から言います。
最高でした。
いや、嘘だろこれ最後にコレ書いて結論持ってくのかよと思いました。
やられた…
本当に、最後の最後でやられたと思いました。
最高の引きで天国まで持ってかれて、伝説だわって思ってしまいました。
【合わせて読みたい】
買う価値ありです!
①読め
久しぶりにこの2人が見られます。
よく考えればそれだけで読む価値があります。
ただそれ以上に41巻には読む価値があります。
読むまでは天国に想いを馳せるとは思っていませんでした。
だから悪いことは言わないので、ベルセルクを40巻まで読んでいたら絶対に読むべきだし(たぶん買わずにはおられないと思いますが…)25巻以降まで読んだ人なら読んだ方がいいと思います。
なんならベルセルクを読んでない人は、このラストに向かって読み進めていったらいいと思います。
もしもベルセルクという作品に私が出会っていなくて、今からこれを全巻読むことができたら41巻で呆然としてしばらく使い物にならなくなると思います。
それからこの先が読みたくて読みたくてたまらなくなると思います。
すごい密度のマンガなのでそんなことをすると体を壊しそうですが、マンガで体を壊すことさえ喜びに感じられそうです。
とにかく読んでほしい!
②邂逅
以下ベルセルク41巻の強烈なネタバレを含みます!
ラストでガッツとグリフィスが出会います。
しかもグリフィスがとんでもない現れ方をします。
ぜんぜん今まで伏線とかないのに(私にわからないだけか…)急に眼の前に現れて、別れた日とぜんぜん変わらないように平然といます。
で終わります。
え、え、え
ってなります。
何がどうなってこうなったのか分からないし、この続きが読めるのならば悪魔に魂を差し出すでしょう。
それくらいに今までのベルセルクのぬるい展開から急展開です。
だんだんとベルセルクって偉大なマンガが、昔はすごかったよねってなって、なぁなぁの展開で、適当に盛り上がって終わるんだろうなぁって巻を増すごとに思っていました。
それが『おまえここにきて本気だすのか!』って怒りと喜びがないまぜになった感情が浮かんで、そして笑いがこみあげてきました。
おもしろすぎる。
こんなラスト見たことないです!
③続きが読みたい
切実に続きが読みたいです。
なのに急展開すぎて続きが一切想像できません。
こうなるのかな、こうなるのかなって想像すらできません。
ただただ次のページがめくりたくて、心の中がざわついている感じです。
進撃の巨人の1巻ラストみたいな特別な引きです。
続きがあって消化されていく過程をまんま持っていかれてしまいました。
本当に向こう側に魂をもっていかれてしまったようです。
何度も何度も読んで想像して思い出して身もだえしていました。
今、読んで1か月たってようやくとこれでよかったのかもしれないと思えてきました。
年末のあわただしさも良かったのかもしれません。
夏の終わりとかに出されていたらしばらく引きずったと思います。
それでもよかったかもしれません。幸せな憂鬱だったと思います。
ともあれ季節が巡るたびに思い出すような特別なマンガになりました。
ベルセルク41巻とは
ただ、ただ読んで欲しいです。
とにかく読んで共有したくて書きました。
未体験のラストを味わってください。
簡単に人に勧められる巻数ではなくなってしまいましたが、それでもまだ読んでいない人はぜひ読んでください!
ラストを一緒に語り合いましょう♪