ドラクエⅤ公式ガイドブック上巻より
※このブログはスーパーファミコン版ドラゴンクエストⅤのネタバレを含みます!
公式ガイドブックでは到達レベルは7と書かれていますが、それ以上にレベルを上げて武器防具を整えてもなお、様々なイベントで恐怖に落としいれられたのがレヌール城です。
アヤシイ雰囲気がたちこめ、カミナリが鳴るたび驚きましたΣ(・□・;)
怖い音楽、通り過ぎるゆうれい、くらやみと無音、意味のわからない幽霊たちの行動に怖がらせられた印象があります!
今回はそんな少年期最大のダンジョンにして、巨大お化け屋敷レヌール城をぶらぶらしていきます!
レヌール城のぶらつきポイント
①何よりも怖い雰囲気
②入ったら出られない
③城の住人たち
今回はお化け屋敷ということで、怖かったポイントを中心にぶらぶらしていきます!
①何よりも怖い雰囲気
アルカパから北の方に歩いて、橋を越えて川をわたり、鋭い山脈と川に挟まれた道を進んだ先にレヌール城はあります。
宿屋の貴婦人の話によると、レヌール城にはたくましい王と美しい王妃が住んでいたが、子供がいなかったために途絶えてしまったという話でした。
ネコを助けるためにレヌール城のお化けを倒すというのが今回の目的です。
そのため
①倒すべきお化けとは王様とお妃様のことなのか?
②なぜレヌール城では毎晩すすり泣く声が聞こえるのか?
この2つが攻略する上での問題になってきます。
最恐のBGM
聞くだけでざわついてくるこの曲。
どれだけ強い敵が出てきても、フィールドでは感じたことのないイヤな感じ、レヌール城の音楽はこれと無音しかないです。
あとはカミナリの音くらいです。
イヤーな雰囲気がたちこめてきます。
閉じ込められて出られない。どれだけ進めば出口があるか分からない。
レヌール城ではほぼ一つ一つの部屋にイベントがあって、それだけに密度がとても濃いので、時間が引き延ばされて、すごい長い時間さまよっている気がしました。
これがレヌール城の恐怖でした。
そして階段を降りると真っ暗になり突然の無音です。
あれだけ怖かったレヌール城の音楽が聞きたいとさえ思いました。
子供のころは泣いてしまいそうなほどの恐怖を味わいました。
出てくるモンスターが怖い
レヌール城ではフィールドとは明らかに違うモンスターがたくさん出てきます!
お化け屋敷ということで、ゴースト系のモンスターがとても多いのですが、中でも一番怖いのがこのスカルサーペントです。
見た瞬間おぞけが走りました。
ヘビにガイコツ、ということはもともとが人の顔がついたヘビだったということです。
それが白骨化してそのうえで城の中をはいずりまわっている。
しかも耳が長くて垂れ下がっています。
ちょっとかわいくなっているところがぎゃくに怖い!
という情報が一瞬で頭の中にたたきこまれて、ただただ怖かったのを覚えています。
子供のころこいつが話かけてきたらどうしようと想像しました。
(仲間になりたそうに立ち上がってきてもぜったい断ります!)
レヌール城でこいつに話しかけられる以上の恐怖はなかなか思い浮かびません。
城のとちゅうから出てくるゴーストとかお化けキャンドルがかわいく見えます。
②入ったら出られない
レヌール城はほんとうに心を折るイベントの数が多いです。
その最たるものがお化け屋敷物の定番で入ったら閉じ込められるでしょう。
その上でビアンカが連れ去られます!
これが一番最初の部屋で続けざまに起こります。
階段を上って城に入って、鉄格子で閉じ込められてその時点でわりと衝撃的でした。
そのうえでベッドにならぶガイコツたち。
たぶん戦闘になるのかなぁっと思いながら進むと、階段にさしかかるところでガイコツたちが動いて、『わかってた襲いかかってくるんでしょ』って思った瞬間ビアンカが連れ去られます…
もうね、一緒にレベルを上げて、一緒にお金を貯めて、一緒に装備をそろえて、成長したビアンカをまず連れていかれるとか、どんだけひどいのだと思いました。
ビアンカが居たからお化けを屋敷に行こうと思えたのに、そんなビアンカが最初に連れ去られます。
心を折にきているとしか思えない。
ガイコツ達が消えてビアンカがいなくなっていたとき、片腕をもぎとられたような痛みを味わいました。
じっさいはすぐに再会できるのですが、それでも一度片腕をもぎとられた恐怖はおさな心に刻まれました。
間違いなくここが私にとってのレヌール城最大の恐怖ポイントです。
③城の住人達
レヌール城にはもともと住んでいた幽霊(王様と王妃と住人たち)と、途中から勝手に住み着いたゴーストなのか魔物が化けているのか分からない住人(宿屋や動く石像)たちがいます。
王様とお妃様もですが、登場する人物全員ぶきみです。
そんな個性的な登場人物を紹介していきます。
特に宿屋が怖かったです。意味不明で…
王妃さま
わざわざ最初に無言でたたずんだ後に、メッセージを紙で残して消えます。
そのあと寝室で横になっているところを見つけて話しかけると、切実なメッセージを残してまた消えます。
こっちはおびえているんだから意味深にだまってないで、要件を言えと思いました。
最後はお礼を口で言ったあとに、さらに紙にまで書いてくれるマメな王妃さまです。
エリック王
画面のとおりにカミナリを操る力を持った王様です…
ウソです。
ネタにされるくらいちょうどいいタイミングでカミナリが落ちる王様です。
この王様もたのみたいことがあるのに、こっちについてこいとばかりにさっさと行ってしまいます。
そのうえでシチュエーションが整うと助けてくださいと言って、こちらが断るとカミナリで返事が聞こえなかったってずっと言っています。
それから王様の案内でゴーストの親玉のところに行けますが、その前に正面入り口の扉を開けられる階段があるので、そこで降りて扉を開けておかないと、全滅したときにこまります(というか私は全滅してレーヌル城を最初からやり直しました…)
なんというか、自分本位で王様って感じがします。
動く石像
暗闇ゾーンを抜けた後にさも意味ありげに置かれているたぬき(?)の石像です。
なんというか個性的な形をしていて主人公たちのあとをついてきます。
親分ゴーストとの会話では一度も話題に上らなかったので、関係はないと思われます。
(なんで紛れ込んだのらゆうれいなのでしょう)
登場がここだけというけっこうレアなモンスターです。
正直1回目のプレイのときは怖くて話しかけずにそのまま立ち去りました。
それまでのイベントが怖くて心に余裕がありませんでた…
強制イベントが多いレヌール城の中で、この動く石像は無視してもいいイベントだったので、少し気が楽でした(だからこそあんな特徴的な見た目をしているんでしょう)
みーたーなーっ!!は古典的だけど迫力があります。
宿屋&おじいさん
ドラクエⅤの中には敵のようで敵じゃないただあやしいだけの存在がたまに居ます。
レヌール城の宿屋もその1人です。
すごいあやしいのに眠るときちんと体力は回復しています。
こいつも怖くて1度目のプレイでは泊りませんでした。
2回目のプレイで万全の体制で話かけると普通に泊まれます。
おそわれるくらいは覚悟していたのに、起きると外に出されていて『え、それだけ?』ってなりました。
そのうえで毒沼の前で目をさますとおじいさんが居て、ゆうれいに化かされたな気をつけろって教えてくれます。
そして消えます。
『お前もゆうれいだったんかい!』って言いたくなります。
宿屋と合わせて『おまえいいやつなのか?』って聞きたくなります。
火の玉
もうすでに隠れることも脅すこともやめて情報をくれるお化けです。
ぜったいに戦闘になると思ったのに話しかけるとふつうに話せます。
どうやら城のゴールドオーブを探していると思うのですが、その体に宝は必要なのかと聞きたくなります。
ただゴールドオーブは、天空の城から落ちてきて、それを主人公たちが見つけたはずなので、火の玉は未来予知ができていたのか、それとも別の宝を狙っていたのかは不明です。
もしかしたら実はすごいやつだったのかもしれないです。
無理やり踊らされているゆうれい&がいこつたち
最初はほんとうにパーティしている悪いゆうれいの仲間なのかと思っていました。
スーパーファミコン版では話かけられないのですが、プレステ版ではたしか話かけられて、『もう踊りたくない』とか言っているのを聞いてぞっとしました。
お城の住人だったゆうれいが、ずっと踊りつづけさせられているみたいです。
ゴーストたちって本当に悪いやつらなんだなとやっと理解できました。
そして、話かけても襲いかかってこないのに、食卓に落ちるとちゅうちょなく子供を食べようとするガイコツたちです。
ビアンカをさらったガイコツと同じやつらなんじゃないかと思うのですが、自分たちが墓に閉じ込めたビアンカには全く反応しません。
ボスから食べろと言われるまでがまんができるよくできた部下なのか、それともただ単に目がよく見えないのかわかりません。
なんというかこの意味のわからなさが怖いです。
親分ゴースト
かたくなに外で戦いたがるあたりにエリック王と似たものを感じます…
主人公が追いかけるとダッシュで外に出ます。
最初のボスで苦戦した記憶もあるのですが、玉座で話しかけると落とし穴で落として部下に処分させようとするわ、戦うシチュエーションに命をかけてるわで、全体的に小物っぽさがただよっています。
だからこそ子供でも倒せたのかなと思います。
最初のボスにふさわしいどこか憎めない悪役です。
ただしそれでもボスです。
ボス戦のサウンドの格好よさ、戦闘ダメージのエフェクトの違い、そして防御力を下げないで戦うと、その強さを存分に味わえます。
魔法使いの格好しているのにコブシがとにかく痛いです。
倒したあとには立派な姿を取り戻した夜明け前のレヌール城が見られます。
豆ネタ~ドラクエⅤの間の使い方~
ドラクエⅤという作品は間を上手に使う作品です。
アルカパでは夜抜け出して町の外に出るシーンで、その背徳感をあおるように夜間は音楽がありませんでした。
秘密の冒険を意識するためだと思います。
かと思えば今回のレヌール城のように、おどろおどろしい雰囲気から一転した暗闇と無音でいやがおうにも恐怖を盛り上げる演出にも使われます。
ダンジョンでは画面が切り替わった瞬間、一瞬の間があってモンスターに襲われたり、モンスターを倒したあとでもアイテムをドロップするか、仲間になるのかというイベントが一瞬の間があって発生するので戦闘のあとは期待して待ってしまいますり
間を上手に使うことで、ドラクエシリーズの中でも中毒性の高い作品に仕上がっているなぁっと感心します。
レヌール城まとめ
レヌール城とは個性豊かなゆうれいたちが集う場所です。
エリック王も王妃もわりと自己主張が強いので、実はお化けたちとも仲良く一緒にやれそうな気もします
最初の連続した恐怖体験が終わって、1階のフロアに降りて正面入り口を開けてからは、どこかまぬけなゆうれいたちを観察する余裕が生まれました。
正面入り口を開ける前と後ではレヌール城のイメージがいっぺんに変わります。
出口がない迷宮というのはやはり恐怖をさそいます。
ツンデレのような魅力それがレヌール城だと思います。
最後にレヌール城最大の謎は、あのツボを使った通り道だと思います。
ゴーストがいたずらしたからなのか、それともお城の防衛上そうしていたのか…
永遠の謎です( ゚Д゚)
次回は少年時代の大冒険のもう1つ、ようせいの村をぶらついていこうと思います。