シン・エヴァンゲリオンを見て、安野モヨコ夫人の監督不行届を読んで、はあちゅうさんの旦那観察日記を読んで、ハンター×ハンターのコムギとメルエムのやり取りを見て思ったことを書いていきます。
自分の夫婦関係でも共通するのですが、夫婦関係って赤ん坊を遊ばせるところだなぁっと思いました。
赤ん坊っというのは本物の赤ちゃんではなくて、自分の中の赤ん坊です。
本心と言ってもいいかもしれません。
自分の一番カッコ悪いところ、人に見せたら引かれるじゃないか、こんなこと考えているなんて許されないんじゃないか。
生きる上で身に着けてきた鎧の全部を脱ぎ去って、パンツも脱いで裸でくつろげる空間が夫婦関係の根幹なのかなぁっと思いました。
私にとってはたぶんそうです。
いつの間にか役割とかどうみられるとか気にして、どうみられるかに向かって作りあげてきた自分を、一度解放してあげる。
ありのままに戻してあげる。
それが夫婦なのかなぁっと漠然と思いました。
昨晩、嫁が尻をかいてているのを見て、
私「尻かいてる」
嫁 バシ
叩かれました。笑いながらですが('ω')ノ
また今朝は化粧しながらパジャマぬげてたのでぽっこりしたおなかが出ていました。
私「腹でてるよ」
嫁 バシバシ
今度は怒りながら叩かれました。
そんなこと言い合える場所かなぁと思いました。
相手を喜ばせたいという善意が前提ですが、そのうえでどんな形の相手でもいいよと受け入れられるととんでもなくいいなぁっと思いました。
心からくつろげます。
喧嘩もしますけどね。
監督不行届ではたぶんありのままの庵野監督が描かれていました。
日本4大オタクと呼ばれている人。ナディアやエヴァでおしゃれで深いアニメの監督。
そんな人も嫁の前では赤ちゃんだったという話だと思います。
それを風刺してなのか安野モヨコさん自身赤ちゃんの格好でマンガに出てきます。
色っぽさとかを省きたかったからかなぁ。
監督不行届赤ちゃんと赤ちゃんみたいな監督のおかげですごくいい味が出ていました。
はあちゅうさんが書いている旦那観察日記でも旦那のしみけんをおさるさんと書いていました。
自分と出会う前の旦那は冷蔵庫にエナジードリンクとかしか入っていないおさるさんだったと言っています。
こっちはちょっとニュアンスが違うのですが、AVで女優さんに触れるから足の裏まで肌のケアしている旦那を見て自分よりよっぽど体のメンテナンスしっかりしているなぁっと感じたり、人気AV男優を旦那に持つということをすごい葛藤して、しみけんも失踪したりしてかなり思いつめながら最後は軽くOKされて結婚することになったとか。
赤ちゃん、おさるさんとキーワードは違いますが、本質は同じものを表しているように感じます。
赤ちゃんやおさるさんでいられる場所なのかなぁっと思います。
ハンター×ハンターのメルエムとコムギも全てを持つ王であるメルエムが最終的に赤ちゃんのようなコムギのヒザの中で死んでいった。
世界一に限りなく近づいた世界の王が幸せな最後にたどりついた。
というかあの話は幸せな最後にたどりつくまでの物語だったような気さえします。
そこまで崇高ではないにしても、赤ちゃんという存在自体が神聖で、そうなるために結婚生活ってあるのかなぁっと思いました。