クマが働いている介護施設に新しいお客さんが入ります。
最近そのためのモニタリングなんかをやっていたので、感じたことをシェアしようと思います。
おだやかなおじいちゃんなのですが、認知症の方が施設に入るってすごい大変だなぁと思います。
環境がガラリと変わってしまうことは、普通の人にとってもストレスですが、短期の記憶力の失われた認知症の方にとってどれほどのストレスか測りしれません。
そのストレスを少しでも軽減して、施設に早く馴染んでもらうために、ご本人の持ち物を持ってくる。
何度も会いに行って、少しでも職員に慣れてもらい。その職員をキーパーソンに施設に馴染んでもらう。
うまく会話も成り立たなくなったおじいちゃんに、施設に行くことを伝えて、不安がるおじいちゃんに、奥さんが限界であることを伝えて、理解できないならちょっと家を建て直すので、その間だけお茶飲みに来てくださいと伝える。
介護職の仕事だなぁと思います。
そして今回ありがたかったのが、早めに主治医の先生が施設に勧めてくれたことです。
そのお客様、奥さんと2人ぐらしなのですが、この場合って限界を超えて介護して倒れてしまうことが多いです。
入院して初めて息子や家族がやばいと動いて、ご本人とりあえずの泊まりの施設に入れて、予算的に合う施設を探してなんとか妥協して入ってもらうみたいなときもあります。
今回は比較的余裕があったので、施設をしっかり選んで、顔合わせをしながらどんな生活をされていたのか話して、自宅のケアマネさん(家での介護の情報を全部持っている人)から情報をいただいて、そして施設に入る日を決めて、家族で集まって、施設に連れてくる。
比較的余裕を持った入所だったのですが、ここから1ヶ月が施設にとっての勝負です。
グループホームと言いますが、実際には家ではないわけで、そこのところの整合性をとって、心穏やかに過ごしてもらわなければなりません。
病院だと思っている人もいれば、施設だと納得されている方もいます。
施設だと納得されて入ってそれを忘れてしまう方もいます。
環境に慣れるまでだいたい1ヶ月かかります。
席を入れ替えたりしながらそのお客さんと相性の良いお客さんが誰か調べて、部屋で過ごす時間が多い方が落ち着くのか、みんなの輪の中にいる方が落ち着くのか様子を見て。
職員の中でうまく接することができるのが誰か、どうしてその職員はうまく接することができるのか。
それを見ながらみんなに共有して、お客さんが早く馴染んでくれるようにしていこうと思います。