食べたことがない獣肉が食べたくて、雪が降りそうな曇天の日、夕方6時から人形町のジビエ料理の店、あまからくまからに行ってきました。
友達2人と私の3人で行ってきました!
店内はいい雰囲気の暗さで、ゆったりとした洋楽が流れています。
店の壁には子鹿の皮が貼られていたり(触れます)、箸置きも動物のツノや牙のようなものでできています。
メニューを見ると、やっぱりふつうの焼肉より高いです。
でも目玉が飛び出るほどの高さじゃなかった。
頼んだのは
・肉の前菜の盛り合わせ
・猪肉の炭火焼
・ヒグマのステーキ
・アナグマのすき焼き
です。
飲み物はみんなノンアルコール。
この日のメンバーは酒よりご飯で、白米をみんなで頼みました!
《お通し、鹿肉の煮込み》
口に入れると鹿肉がほろほろ柔らかい。
トマトソースで煮込まれたそれはクセがなくておいしいです。
《肉の前菜の盛り合わせ》
これが運ばれてきた時が一番ドキドキしました。
いろいろな獣肉の盛り合わせです。
色とりどりの獣肉の盛り合わせ。
わくわくしながら箸を進めます。
《アナグマのベーコン》右上
クセが強く獣肉を食べていると感じました。美味しいですが少し油が強いです。
なのでマスタードをつけて食べると、酸味と辛さで食べやすい味になります。
どの料理もですが、ここのマスタードをつけると、味が全く変わって臭みを感じずにパクパク食べられる味になります。
獣肉を食べやすいように徹底的に気をつかって、しかもそれを押し付けないのがとてもありがたいです。
《エゾシカの生ハム》左の赤いもの
これは逆に獣っぽさを感じない軽やかな味です。普通の生ハムよりじゃっかんクセがあるかなぁと感じるくらいで、パクパクたべれます。
《イノシシの心臓のスモーク》中央上
脂身少ないためか肉の味をこころいくまで味わえます。イノシシ本来の肉の味を味わうなら、心臓が一番かもしれないと思いました。
軽く煙であぶられたために、味に深みを感じます。
《イノシシ肉と豚肉のパテ》真ん中
イノシシ肉に豚肉がまざったことで、軽やかなソーセージのような味になりました。
豚肉のソーセージよりクセが強く感じますが、マスタードの酸味やカラさととてもよく合います。
ビールが欲しくなる味です。
前菜スモークされ燻されたものも、すべてビールが合うんじゃないかなぁと思いました。
お店にビールは銘柄もたくさん置いてあるので、お酒好きな方は合わせてみてください。日本酒もたくさん種類があります!
《クマのリュット》真ん中右の茶色いかたまり
多分ツキノワクマの肉だと思います。ヒグマより食べやすく肉としてのクセが強くないです。ほろほろ崩れるリュットという形だったこともあってパクパク食べてしまいます。
マスタードで味の変化を味わいながら食べるのも楽しかった!
《イノシシの舌のスモーク》真ん中下
煙の味をを強く感じました。心臓より脂身がついていて旨味が強いです。
スモークされた弾力とあまみを味わっている感じ、マスタードをつけるとより大人の味になります。
前菜を1品ずつわくわくしながら食べました。
今まで食べたことのない肉との出会いは、とても楽しい体験でした。
これだけでもだいぶ楽しめました(前菜1セットを3人でわけて食べました)
まだまだ料理は続きます。
《アナグマのすき焼き》
まず言わせてもらいます。
すき焼きとしてとても美味しかった。
しめじとマイタケがいい味だしてくれます。
ごぼうと、人参も味が強くて、量がほどよくて、白菜がこれまたおいしい。
家のすき焼きじゃなくて、1人が楽しめる分量の野菜が入っている大人の鍋です。
1人前を3人でわけても肉は1人4切れずつ食べられました。
すき焼きは肉の味が強くないと、すき焼きの味で消されてしまいますが、アナグマはとても野性味が強くてすき焼きで食べるとクセの強さを美味しく味わえます。
といた卵につけて、白米をモリモリ食べました。
注意は長く煮すぎると、肉が固くなってしまうこと、そこは少しシビアなので、赤さが消えて、火が通ったらすぐに食べてください。
《イノシシ肉の炭火焼き》
肉を柔らかく焼くのに、時間をかけてくれたのだと思います。
肉はピンクが残るくらいで食べるのが一番おいしいです。
イノシシ肉、豚の祖先だけあって脂が強くあります。脂の旨みが噛むほど味わえます。
炭火焼だからでしょうか、少しハムのような風味があります。
ゆずこしょうと、マスタードと、塩で味を変えながら楽しみます。
塩とゆずこしょうは、つけすぎると肉の味をだいなしにしてしまうので、気をつけてつけます。
塩をちょうどよくかけると肉の甘みを強く感じられました。
ゆずこしょうは、味を変えたいときに、そして安定のマスタードです。酸味がイノシシ肉の違った魅力を楽しませてくれます。
《ヒグマの炭火焼ステーキ》
真っ赤なレアのステーキが出てきました。
1時間近くかけてみごとに外はこんがり中はジューシーに焼き上げられています。
こちらは塩とわさびと、マスタードで味わいます。
前菜で出た熊肉のリュットよりだいぶ濃い獣の味がします。日本最強の肉食獣をいただいていると思うと感慨深いです。
塩コショウが軽く振られているので、わさびと塩を少しずつつけて食べるのがおいしきです。
安定のマスタードですが、熊肉に関しては香辛料としてわさびのほうが合う気がします。
しっかり火の通ったレア肉だからでしょうか?
ローストビーフに近い食感で、いぶされたためか、どこかビーフジャーキーに似た風味もします。
肉の旨味を味わうのに、炭火焼はとてもよいのかもしれません。
うれしかったのは、頼んだ料理値段は高いのですが、3人でわけて食べてちょうどいいくらいでした。鍋とか1品を人数分頼まないと楽しめないんじゃないかなと思いましたが、1人6000円でお釣りが来ました。
なんとなくもっと高いイメージがありました。
レシート見えにくくてすみません!
ジビエをがっつり食べるのに抵抗があったら、前菜と飲み物だけで、ちょい呑みを楽しむのもいいと思います。
新たな肉との出会いは舌に楽しい記憶を増やしてくれました!
ちょっと普段と違う料理を食べたい夜にでも、あまからくまからおススメです。