
- 作者:山口 路子
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2019/07/12
- メディア: 文庫
ぱらぱらめくって、好きな言葉から見られます。
この本を読むと、なんとなく息が大きく吸えるような気がします。
名言を2つだします。
私の大好きな言葉です。
『特に深刻な事情があるわけではないけれど、私にはどうしても、精神的な逃避が必要なのです』フランソワーズ・サガン(フランス小説家)
逃避の名言集のサブタイトルにもなっている言葉です。
わかる!と思いました。
サガンは実際に旅に出たようですが、人生には遊びが必要って話かなと思います。
サードプレイス(家、職場いがいの第三の場所)、秘密基地みたいな場所がもとめられているような気がします。
逃げ場所があるから戦える。そんな気がします。すべてに意味を求められるほど、人間合理的じゃないですから。
2つ目
『つまらないことをし続けると頭が麻痺します』大庭みな子(作家、啼く鳥のより)
愛想笑いはほどほどにって意味かなって、私は理解しています。
楽しくないことを笑いながらやると、心がきしむ気がします。
何がよくて何が悪いのかわからなくなる。それは生きる意味をあいまいにしてしまいそうで、だから私はこの言葉を肝にめいじています。
こんな感じであざやかで毒の強く、頼もしい言葉が並んでいます。
人生がなんとなくつまらないとき、行き詰まったときに、ぜひ手にとってください!