
WHY BLOCKCHAIN なぜ、ブロックチェーンなのか?
- 作者:坪井 大輔
- 発売日: 2019/07/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
中田敦彦さんのYouTube大学でこの本を知り、読んでみたらめちゃめちゃわかりやすかったです。
技術的なことは中田さんの動画にお願いするとして、私はこの本の感想と私なりの考えを書いていきます。
まず、この著者はブロックチェーンが好き過ぎます。
一冊の本を書いてしまうくらいですからそりゃそうでしょう。
この技術、その思想に惚れ込んでいます。
ブロックチェーンとはなにかと言う問いに、著者はこれからの未来を担う社会インフラだと答えます。
そしてそれは結果として国すら食い破った巨大な怪物GAFA(Google、amazon 、Facebook、Apple)の天敵となりうるという話です。
そう考えるとわくわくします。
ただブロックチェーンという物語が巨大な敵を倒す話なのかと言われれば、私の考えは違います。
GAFAの思想の方にブロックチェーンは近いんじゃないかなと思います。
GAFAが国を食い破ったのは好きなことがしたかったからではないかなという話です。
GAFAは資本主義と言うゲームの勝者たちですから、そりゃめちゃめちゃお金稼いでますし、お金が好きでしょう。
ただ、すべてお金もうけであそこまで巨大になれたかと言われれば違うと思います。
自分達の技術と作る未来に惚れ込んでいるからあそこまでの仕事ができるし、あそこまでの仕事をやろうと思うのだと思います。
ただ中央集権で巨大になればなるほど権力が増大して歪みます。
これが人の限界です。
仕組みが国家を越えても歪まず成り立つ、これがブロックチェーンでできることだと思います。
GAFAが望んだよりフラットな世界のための手段として個人に頼らない仕組み、それを可能にするのがブロックチェーンではないかなと考えました。
WHY BLOCK CHAIN はそんな未来の形を考えさせてくれる一冊です。
静かに熱くこれからを見据える著者とブロックチェーンが創り出す未来にわくわくします。
ブロックチェーンを使った具体的な事例も
たくさん乗っています。
よければぜひ手に取ってください。