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【感じることば(著:黒川伊保子)】

感じることば (河出文庫 く 13-1)

感じることば (河出文庫 く 13-1)

最近『女の機嫌の直し方』『妻のトリセツ』などの本で有名な黒川伊保子さんの本です。

AI 開発者の視点から男女脳の違いを教えてくれる著者ですが、もう一つの顔が語感の専門家です。

この本はそんな語感の専門家である著者が日々のなにげない『感じることば』の短編集です。

大好きな本で、何度も読み返してしまいます。

日本語は語感と意味の繋がりが深いとか、それは島国で一つの言葉を使ってきたからじゃないかとか。
へーっと、させられます。

それ以上に、著者の語感の世界観がすごい。
妖精の住む世界みたい。

私は本気で、著者は魔法使いなんじゃないかと思っています。

言葉の感じ方1つで世界はあざやかに色を変える。
この本は異世界へのパスポートなんじゃないかと読むたびに思います。

・人は便利だから、安心だから『家』を愛するわけじゃないらしい。自分がいないと成り立たない、手がかかるからこそ、それが愛おしいのだ。
・男は、いったん愛すると決めたら、いちいち評価なんてしないものだと~『こいつが自分の女房』と決めた以上、自分の体の一部のように、自分の女房を感じていくのだ。

とにかく感じることばが多いです。

著者を脳やAIの専門家で、論理的な固いひとだとだと思っていると、情緒的でうっとりとする文章に驚かされます。

この著者の魅力は科学と情緒をあわせもつところだと思います。
それは男性脳の論理性も、女性脳の超能力じみた感性も、著者が大好きだからじゃないかと思います。

だから、心のなかで何度も反芻される言葉をつむげる。それは魔法のように人生を豊かにしてくれる。
そしてそれは思い込み、常識、で割りきり、子供だから幼いとか私が教えなくちゃとか思うのではなくて、面白いわくわくすると好奇心をもって、とらえる心のやわらかさじゃないかと感じました。

それが本当に頭がいいってこういうことじゃないかなと思います。

何度も何度も読み返して、落ち込んだとき、うれしいとき、その自分に反応することばを見つけて、そのことばとのセッションを楽しんでいます。

この一冊があなたの人生をゆたかにしてくれたら幸いです。