この本おもしろいです。
名前がまずよいです。
プラトニックアニマル、服を脱いで心に着ている服も脱いで、ようやく動物に戻れる面倒くさい生き物という意味かなと思っています。
セックスの極意もそれで、裸になること、偽ること隠すこと演技すること、射精にこだわることをやめて、はじめて我を忘れるくらい心地良いセックスができる。
快楽の追求ではなくて、心地よさの追求、究極性器さえもなく水と水で一緒になってしまうことが最高のセックスなんじゃないかなと思わせてくれました。
(これを読んでから、私のセックスのイメージが変わりした。子供の頃の海でやったあたたかいとろとろの泥でやった泥遊びのイメージです)
射精って男にとって特別な麻薬みたいな快楽だから、女の人にもそれをっつい求めて、がしがしとやっておらイケとやってしまうけど、エロエロの極地にいるAV監督にこう言われると、最高のセックスとはなにかと考えてしまいます。
それはたぶん体も、心もコンディションがととのうことで起こる、ゾーンに入るような心地よい集中に近いイメージなのかなと考えます。
ポリネシアンセックスのように、4日いちゃいちゃして1日挿入するような感じなのかなぁと考えます。
代々木監督も、デートで会った瞬間から愛撫は始まっていると言っています。
男が、心の服を脱いでドスケベになれば、女も自分をだしやすくなり、それがよいセックスの第一歩みたいです。
プライドとかかくあらねばならないとか、捨て去れば最高のセックスができる。
くだらないプライドなんか捨てちゃいなよと監督は言います。
まさにその通りだなぁと私は感じます。
かっこつけることにそもそもあまり興味ないですが、裸になれないセックスするくらいならプライドは捨てるべきです。
少なくともベッドの中では
イクって現象は神様のごほうびだけど、それにとらわれると苦しくなるから、求めすぎないって考え方も好きです。
大切なのは愛って話になるんだろうけど、かっこよすぎて外している感じがあるから、愛着って言葉でにごしっておきます。
ちょっと大切に思う気持ち、ぬるま湯のような、かっこわるいぼろぼろの使い慣れた毛布のような、包まれるには最高のものを大切に思う気持ち。
かっこいい、きれいはいいけど、かっこつけてきれいにしてだとくるしくてたどりつけないかもしれない。
目隠し、催眠、男女の立場の入れ替え、方法はたぶん何でもいい。
ちょうどいい距離にくればいい。妥協じゃなくて『もうしょうがないんだから』バカなとこあるけど惚れてるからなぁ
くらいがちょうどいいのかもしれない。
そう考えると男女の数だけ物語があり、愛が物語としてささやかれるのはわかる気がします。
愛って2つとない物語なんだなぁ。
奥さんでも、恋人でも、セフレでも大切だと思う人と仲直りしたいときに、そっと手に取って読んでみてください。